メタボリックドミノとは

メタボリック症候群によって高血圧、肥満、高脂血症、高血糖の「死の四重奏」を引き起こしてしまうことをドミノ倒しに例えて、メタボリックドミノと呼びます。

最初のドミノは食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足や寝不足、ストレスなどの生活習慣の乱れです。
そのドミノが徐々に傾き始めていき、倒れることで次々とドミノが倒れてあっという間に透析、失明、下肢切断、脳卒中、心不全というような最終段階まで到達してしまうのです。

メタボリックドミノ

食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝不足、喫煙など生活習慣の乱れによってほとんどの人は体重が増加します。

体重は増え始めるとどんどん増加しようとします。そして、食べ過ぎによって胃は大きくなり、さらに食べる事ができるようになります。

脂肪が増えて身体が重くなると、運動したくなくなり、筋肉が減ります。筋肉が減るとカロリー消費も減り、食べる量を体重が増える前よりも脂肪は溜まっています。

そして体重が、肥満の域に達すると、血糖を下げる役目をするインスリンの働きが低下した状態の「インスリン抵抗性」という状態になります。これは動脈硬化の原因になるとも考えられています。

インスリン抵抗性というドミノが倒れると、次のドミノ、高血糖、高血圧、高脂血症といった生活習慣病を次々と招いてしまいます。このような状態がメタボリックシンドロームです。

このようにして次々とドミノが倒れていくのです。
比較的軽い病気が複数重なり、さらに年月を経て虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症(ASO)など重大な病気を引き起こす可能性が高まります。

ドミノの総倒れ時は、心不全、認知症、脳卒中、下肢切断、失明、透析などの重い病気にかかる危険性が非常に高くなる状態に達してしまいます。

肥満というドミノを倒さないようにするには、生活習慣を改善していけばよいのです。肥満になってしまったら、生活習慣の改善に加え、肥満を正常に戻す努力をしなければなりません。


メタボリックシンドロームの知識と予防トップへ